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住宅を長持ちさせる方法|大切な住宅を長く維持するために必要なこととは

住宅の維持

一般的な戸建住宅は、購入したら後は住み続けるだけ、という訳にはいきません。

雨風にさらされるなどで建物は摩滅しますし、キッチンや風呂場などの設備についても、時間の経過とともに老朽化していきます。

この摩滅や老朽化に対して何の対策も取らないでいると、やがて雨漏りがしてきたり、設備機器が故障してしまったりするので、快適に住むということが出来なくなってしまいます。

したがって、住まいとしての快適さを維持するには、計画的なメンテナンスが必要となりますが、一般の戸建住宅ではどのようなメンテナンス費用がいつ頃必要となるのでしょうか。

今回は、一般的な戸建住宅のメンテナンス費用についてご説明したいと思います。

 

目次

戸建住宅の維持に対するメンテナンスの考え方

 

日本では、戸建住宅のメンテナンスについての取り組みはなおざりで、不具合が生じたら必要な部分についてのみ対応するというものでした。

これには色々な理由が考えられますが、日本においては新築住宅が好まれ続けてきたことが理由のひとつに挙げられます。  

 

日本の戸建住宅の寿命は30年程度と言われており、戸建住宅の半分以上が建てられてから40年も経過しないうちに解体撤去されるとも言われています。

このような使い捨てに近い状態では、多少の不具合が発生しても、どうせすぐに解体撤去するのだからという考えになるため、あまりメンテナンスに注意を払わなくなってしまうのも無理はありません。

 

しかし、近年この考え方に変化が現れてきています。住宅は使い捨てから、高性能・長寿命へとシフトしてきています。

しっかりとメンテナンスをして長く快適な暮らしを可能とする家づくりが推奨され始めているのです。

この考えは2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」にも反映されており、住宅を長期に渡って使用することで、解体による廃棄物の排出を抑え、環境への配慮、建替えによる住宅への費用負担を軽減させて、豊かな社会への転換を図ることを目的としています。

一般の戸建住宅の維持に必要なメンテナンス

点検は必要

マンションなどの共同住宅であれば、管理組合で共用部分のメンテナンス計画を立てて補修繕を行います。

そのための資金は修繕積立金や管理費として毎月組合員から徴収しています。しかし、一般の戸建住宅では所有者が自らの判断でメンテナンスを行わなければいけません。

戸建住宅も経年により老朽化して劣化します。これらの劣化を放置しておくと、やがて高額な修繕費が必要になってしまいます。

したがって早い段階でメンテナンスをしていくことが必要であり、これは結果的にトータルコストの削減にもなります。

住宅は屋根、外壁、基礎などの構造に関する部位、外装、内装、キッチン、風呂場など多くの部品、設備などで構成されています。

これらの部分については、不具合が発生したときに早急に対応するようにしましょう。また、目に見える不具合がない場合でも、5~8年ごとに、定期的に家屋の専門家に点検して貰うことをお勧めします。

 

具体的なメンテナンス方法と見込まれる費用

見積もり

住宅の性能を維持するための点検やメンテナンスを部位ごとに挙げると次のようになります。

なお、費用については個別性が強く、目安としての記載ですので、実際は見積もりなどを取得するようにしてください。

また、見積もりを取る場合には、1社で決めてしまわず、必ず何社かにお願いするようにしましょう。

 

屋根

屋根は直射日光や雨風に当てられることによる部材の劣化も気になりますが、地震などによりズレが生じることで雨漏りの原因となることがあります。塗装や材料の性能の劣化は耐用年数を参考にして、然るべきときに塗装のし直しや葺き替えを行うようにしましょう。地震などの災害の後は瓦のズレ、防水シートの亀裂などの有無を確認するようにしましょう。

費用は、当然個別性が強いので、判断するのは難しいのですが部分補修で数万円~30万円程度、塗装で30~100万円程度、葺き替えで70~100万円程度が中心となるようです。

 

外壁

外壁から浸み込んだ雨が腐食やカビの発生原因となり、やがては建物の内部まで劣化してしまいますので、外壁にひび割れなどが無いかを確認しましょう。

外壁材の継ぎ目にコーキング材といって樹脂が埋められていますが、コーキング材が外れていたり、劣化していたりしても雨水が浸み込む原因となりますので注視してください。外壁も耐用年数に応じて外壁材の張替え、塗装、コーキングのし直しなどを検討してください。

費用はメンテナンスの方法によって大きく異なります。張替えでは200万円前後、塗装のし直しでは、100万円前後、コーキングのし直しは20万円前後に足場代を足した金額が中心となるようです。

 

床、床下

床や床下は意外と重要なポイントとなります。

シロアリの発生や地面から上がってくる湿気などにより床の浮きがないか、錆の発生の有無などを点検しなければいけません。床下の点検などは専門性が高い内容になりますので専門業者などにお願いするようにしましょう。

床下の点検は業者によっては無料で対応してくれるところもありますが、有料でも1~2万円程度が中心のようです。防蟻処理は1坪当たり1万円程度が相場のようです。

 

設備機器

キッチンやバス、トイレなどの水廻りの設備、給湯器、エアコンなど不具合が起きてから交換するのではなく、やはり交換の目安の時期に設備の入れ替えを行うことが望ましいです。日頃からできるメンテナンスとして、掃除などを行い清潔に保つことが挙げられます。

特に水廻りはカビなどの温床となり易いため気を付けましょう。

設備機器の交換費用は、使用している設備により大きく金額が異なりますので、交換の時期が到来する前に概ねの金額を業者に見積もってもらうと修繕の計画が立て易くなります。

特に水回りのメンテナンスは高額になることが多いので、計画的に行うことが大切です。

 

メンテナンス費用が必要となる時期

メンテナンス計画

メンテナンス費用には日常的に行うことが出来て費用もほとんど発生しないものから、屋根の葺き替え、設備機器などのように高額な費用が発生するものまで様々です。

住宅ローンの支払いも行いつつ修繕費もということになると、場当たり的な対応ではメンテナンスもままならないということになりかねません。

 

屋根の葺き替えや塗装のし直しなど大規模に行う修繕のサイクルなどを考えて、修繕計画を立てることが必要です。

屋根、外壁などは概ね10~15年で大規模修繕を行うことが必要です。また、キッチンやトイレなどの水廻り設備は使用頻度や使い方にも依りますが10~20年程度で交換することが必要と言われています。

これらの修繕を同時期に行うとなると500万円は超える金額が必要になってしまい、負担が大きくなってしまいますので、修繕計画を立てて実施時期を工夫するようにしましょう。

 

まとめ

以上のように、一般的な戸建住宅でも長く性能を維持させて快適に過ごすためには、それだけのメンテナンス費用が掛かることが分かりました。

住宅を購入したらローン返済に気をとられがちですが、こういったメンテナンスにも気を配り、修繕計画をきちんと立てておくようにしましょう。

マンションと同じように修繕計画によって、月々1~2万円の積み立てを行うこともお勧めです。

また、汚れはすぐに除去する、不具合は小さいうちから対処するなどの日常のメンテナンスをしっかりとすることによって、トータルの修繕費用は抑えることが可能になります。

実際に修繕を行う際にも、修繕費用についての見積もりは、複数の業者から取得するなどして価格の妥当性についても吟味してください。

少し気を使うだけで住宅の寿命は大きく異なってきます。気持ちよく長く住める住宅にして、使い捨てではない、あなたの大切な資産となるようにしてください。

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